本堂厨子(国指定重要文化財)

本堂内の厨子は全唐様式、一間厨子宝形の造板葺きです。三手先斗栱で柱間にも斗拱を備えた詰組になっています。軒廻りは二軒の扇垂木で特に茅負の反りは美しく、裏甲、屋根の目板打は三重塔と同じ技法によるもので、木鼻の渦紋は楼門の頭貫によく似ています。外部は黒漆塗り。柱上部の金欄巻や唐戸の菱形も特殊な技術が施されています。
厨子の内部柱には応永元年(1394)と記された墨書があります。
本堂内陣には聖観音菩薩、馬頭観音菩薩、千手観音菩薩、延命観音菩薩、如意輪観音菩薩、勢至菩薩――――いづれも鎌倉時代に作られた仏像が一堂に安置されています。木彫群は県指定文化財。

三重塔(国指定重要文化財)

和様、折衷様、唐様の三様式。三間三重塔婆、目板打の板屋根銅板葺きです。初層二層は和様尾垂木で、軒廻りは初層繁垂木、二層三層は扇垂木。隅木は初層のみ和様、他は唐様になっており、その手法は優美でそれぞれの建築様式の特徴をよく発揮しています。目板打の屋根は軒の出が深く、きつい勾配や反りにもかかわらずバランスのとれた安定感があります。
塔はあらゆる人をあまねく等しく受け入れる、仏の智慧のシンボルでもあります。心柱名には天文6年の墨書。

楼門(国指定重要文化財)

純唐様式。三間一戸楼門入母屋造の茅葺きです。礎盤の上に立てられた柱は32角造りで左右の側室は前後に区切られ、前室金剛柵の中に阿形(右)と吽形(左)の仁王(金剛力士)像が配置されています。
また、背面腰組下の蟇股の形態は特異で、彫刻手法による細部の精巧な模様絵が美しく、柱間を飾る中備(箕束)、勾欄の唐様三手先斗拱、頭貫木鼻の繰形彫刻は特色ある渦形文様で、室町時代の特徴をよく表わしています。

閻魔堂

寄棟造り、茅葺きで正面三間に蔀戸をつけた簡素な建造物です。堂内には閻魔大王、善童子、悪童子、奪衣婆、地蔵尊の五体の仏像が並んでいます。その彫刻手法は大胆にして精美。面相はその仏の様相を表現しており、納衣の線などはまさに流麗と言えるでしょう。

この閻魔はよく見ると笑っています。なぜでしょう?

閻魔の横には地蔵菩薩が立っていますが、閻魔はそのお地蔵の化身といわれます。他人のためなら地獄にも行くという、お地蔵は決して怒りません。いつも笑みを浮かべており、その真言は「ハハハ」という笑い声。だから、その化身である閻魔は笑っているというわけです。
本当のユーモアとは「・・・にもかかわらず、相手のために笑うこと」ともいわれます。つまり笑い閻魔はそのユーモアを実践し、地獄で苦しむ人のためにも笑い続けているのです。県指定文化財。

鐘楼堂

桁行二間梁間二間、楼造り、宝形造り茅葺きで、一階は角柱、二階は円柱。組物は出三斗になっています。梵鐘は古い型の鐘楼で、寛文11年(1671)鋳造されました。銘文に「一打鐘声、当願衆生、脱三界苦、得見菩提、願諸賢聖、同入道場、願諸悪趣・・・・」とあります。県指定文化財。

弘法太子堂

中央のやや大きめの弘法大師像の台座に「弘法大師八十八ヶ所造立 大願主世話人 当村飯塚新左エ門 小口幸三郎 小口定吉 大塚博助」と書かれており、他三十体には各寄進者の町名と氏名が彫られています。
「弘法大師八十八ヶ所造立」と記載されていることから、当初の計画では八十八体の弘法大師像寄進を期待したものと考えられます。町指定文化財。

ご寄進のお願い

堂内にはまだ棚も空いております。不足している五十七体の弘法大師像を西明寺信徒の皆様にご寄進を頂き、
ぜひとも「弘法大師八十八ヶ所造立」を完成させたいと思います。弘法大師像の台座に寄進者名をお入れいたします。

閉じる

  • 千手観音立像

  • 准胝じゅんてい観音像

  • 千手観音坐像

  • 勢至菩薩像

  • 御前立おまえだち本尊

  • 十一面観音像

  • 不動明王

  • 延命観音立像

  • 如意輪観音像

  • 馬頭観音立像

  • 毘沙門天

閉じる

  • 奪衣婆しょうずかばばあ(葬頭河婆)

  • 悪童子

  • 笑い閻魔

  • 善童子

  • 地藏菩薩

行事

阿字観法

毎月第1日曜日午前6時〜7時(お正月はお休み)本堂

阿字観法(ヨーガ)は理想の自分を実現するための方法です。阿字観次第に従って行い、出定の後に般若心経を唱えます。ご希望の方は第1日曜日朝6時に西明寺本堂にお入り下さい。用意が必要なものは特にありません。楽に座れる服装でけっこうです。 阿字観終了後の午前7時15分ころから約30分間、休憩所・獨鈷處で空海の「般若心經秘鍵」の解説を行っております。

資料室参照▶

護摩供養

毎月第1日曜日午後1時〜2時(お正月と2月は別日程)本堂

一人ひとりの様々な願いを平等に叶えることが、西明寺本尊の願いです。本尊十一面観音菩薩は通称「大悲を持つ者」と呼ばれています。無量の大悲の加持により、家内安全・学業成就・商売繁盛・万民豊楽・その他、諸願の成就を祈願しましょう。護摩札を受け付け致します。
護摩祈願は通常第1日曜。午後1時から西明寺本堂において行います。

護摩祈願の様子はこちら▶

その他 年中行事

正月の三箇日、2月は節分にそれぞれ護摩祈願を行います。